カジノで最も人気のあるゲームのひとつであるブラックジャックについて、そのルールと遊び方を紹介します。
ブラックジャックのルールはとても簡単です。
しかも、カジノゲームの中でもっともカジノ側のハウスエッジ(控除率)が低いゲームです。つまり簡単に言えば、あまりお金を使わずにカジノを満喫することができるということですね。
なのでブラックジャックは、カジノ初心者に私がもっともおすすめしたいカジノゲームです!
(バカラも有名で人気がありますが、個人的にはブラックジャックのほうが好きですね!)
ブラックジャックとは
ブラックジャックとは、トランプを使ってプレイされるカジノのテーブルゲームの一種で、プレイヤー対ディーラーで勝負が行われます。別名で21(Twenty-One)としても知られています。
手持ちのカードの合計をディーラーと競い合うゲーム性で、21を超えないように、より21に近い数字を最終的に持っている方が勝ちとなります。
また、世界中で愛されているカジノゲームの一種であり、ブラックジャックのテーブルが置いていないカジノはほとんどないでしょう。
ブラックジャックのルールさえ覚えておけば、どこの国のカジノに行ったとしても最低限はカジノを楽しむことができると思います!
ブラックジャックのルール
基本ルール
ブラックジャックの基本ルールは次のとおりです。
さらに細かいルールや遊び方については、下の「ゲームの流れ」と「用語とハンドシグナル」で確認してくださいね。
■対ディーラーのゲーム。テーブルに他のプレイヤーもいるが、それぞれのプレイヤーがディーラーと1対1で勝負をする。
■1デッキ(トランプ52枚のセット)~8デッキを使用してプレイされる。
■カードの合計で勝負。合計がより21に近いほうが勝ち。
■合計が21を超えた場合は、プレイヤーでもディーラーでも無条件に負けとなり、21を超えていないほうが勝ちとなる。
■合計が21を超えていない場合は、いくらでもカードをヒット(引く)することができる。
■ディーラーは合計が17を超えるまでは強制的にカードを引く。(ディーラーは機械的に勝負を行い、プレイヤーのみに意思決定権を与えるため。)
■2枚で合計数値が21になった場合(A+10 or J or Q or K)のみ「ブラックジャック」として扱われる。3枚以上でなった場合は、単に合計値が21の役というだけ。
他のブラックジャックのルールや遊び方を解説しているサイトを見るとよく「ブラックジャックは21を超えないように、21に出来る限り近づけるゲームである」のような説明がされていますが、それは違います。
勘違いしてはいけません!
ブラックジャックは、ディーラーを倒すゲームです!
21に全く近くない数値でもかまいません。
ブラックジャックで勝つためには、まず自分がバースト(21を超えること)しないこと。
そしてつぎに、ディーラーよりも高い数値を持っていること、もしくはディーラーをバーストさせてしまうことです。
このようにブラックジャックは、あくまでも対戦相手であるディーラーを倒すこと注力すべきゲームであるということを覚えておきましょう。
ルール:カードの数値
ブラックジャックのカードの数値の数え方は単純で、2~9はそのままの数値、10以上は10、エース(A)は1か11です。
エース(A)だけは特例で、「1」か「11」として扱うことができ、どちらの数値としてエースを利用するかはプレイヤー自身で選ぶことができます。
そして、「1」として扱っている状態の手を “ハードハンド” 、「11」として扱っている状態の手を “ソフトハンド” とそれぞれ呼びます。
ルール:払い戻し金額
■勝利した場合:2倍
■「ブラックジャック」で勝利した場合:2.5倍
■敗北した場合:なし
■引分た場合:1倍(賭け金がそのまま戻ってくる)
ブラックジャックの遊び方/ゲームの流れ
ブラックジャックは以下の流れでゲームが進行していきます。
① プレイヤーがチップ(賭け金)をテーブルの上に置く。
② ディーラーが、プレイヤーと自分自身に2枚ずつカードを配る。
③ 2枚ずつカードが配られたあとは、プレイヤーからプレイが始まる。
プレイヤーは、「スタンド」「ヒット」「ダブルダウン」「サレンダー」「スプリット」のアクションをすることができる。
④ すべてのプレイヤーのターンが終わったら、ディーラーは伏せてあるカードをオープンする。
⑤ ディーラーの手札の合計が「16」以下の場合、デイーらーは「17」以上になるまでカードを引き続ける。
⑥ ディーラーのターンが終わったら、そこで1ゲーム終了。勝敗が決まる。
① へ戻る
ゲームの流れの詳細
ブラックジャックテーブルの説明
手前がプレイヤー側で、奥がディーラー側となっています。
円の形になっているところが賭け金を置くところです。(賭け金を置くための枠は四角い形をしていることもあります。)
“BLACKJACK PAYS 3 TO 2” とは手札が「ブラックジャック」で勝利した場合は、1.5倍(2に対して3)の利益を得られるという意味です。
賭け金が10ドルで「ブラックジャック」で勝利した場合は、25ドル(10ドル×1.5+元金の10ドル)を得られます。
同様に、”INSURANCE PAYS 2 TO 1″とはインシュアランスに成功した場合に、2.0倍(1に対して2)の利益を得られます。
※インシュアランスについは、下のブラックジャックの用語とハンドシグナルのところで説明しています。
それでは本題のゲームの流れについて説明をしてきます!
① プレイヤーがチップ(賭け金)をテーブルの上に置く。
いくら賭けるかについては、テーブルごとに下限と上限が決まっているので、その範囲内で好きな金額を賭けます。
② ディーラーが、プレイヤーと自分自身に2枚ずつカードを配る。
ディーラーのカードは、1枚が表、1枚が裏になっている。(裏になって伏せられているカードのことを「ホールカード(hole card)」、もしくは「ダウンカード」と呼びます。)
②(補足1)ディーラーの見えているカードがエース(A)の場合
ディーラーはプレイヤーに ”インシュアランス” と呼ばれているサイドベット(本勝負とは別の賭け)をするかどうかをたずねてきます。
これはシミュレーターの画像ですが、ちゃんと “Insure” という選択肢が増えていますね。
プレイヤーがインシュアランスをして、もしディーラーの伏せているカードが10ポイントのカードで「ブラックジャック」が完成していた場合、プレイヤーはそのサイドベットに対して2倍増しの賭け金を得ることができます。
「ブラックジャック」が完成していなかった場合は、そのサイドベットの賭け金は没収されてしまいます。
②(補足2)ディーラーの見えているカードが10ポイントのカード、もしくはエース(A)の場合
ディーラーは、自分の伏せているカードをプレイヤーに見えないようにチラッと確認します。
そしてもし、手が「ブラックジャック」の場合、ディーラーはただちに伏せているカードを表向きにします。
この場合、プレイヤーは「ブラックジャック」を持っていない限り負けとなり、その時点でこの勝負は終了です。
(「ブラックジャック」が手札として最強な役であり、最高でも引分にしかならないためです。)
③ 2枚ずつカードが配られたあとは、プレイヤーからプレイが始まります。(ディーラーのターンは最後。)
プレイヤーが自分のターンにできるアクションは次のとおりで、なるべく強い数を作ることを目指します。
もし、プレイヤーが自分のターンに21を超えてバーストしてしまった場合、その時点で負けとなります。
各アクションの詳しい説明については、下のブラックジャックの用語とハンドシグナルを確認してください。
■スタンド■
カードをこれ以上引かないで自分のターンを終了すること。
■ヒット■
カードを一枚引くこと。
■ダブルダウン■
賭ける金額を2倍にアップし、一枚だけヒットして自分のターンを終了すること。
これはダブルダウンで利益をアップさせる良いチャンスの例ですね。
ディーラーの見えているカードが「4」でバーストする確立が高い、かつ、自分のカードの合計が「11」で「21」になる確率が高いからです。
10ポイントのカードは、[10」「J」「Q」「K」と単純計算で4/13(30%)の確率で来るので、最初の自分のカードの合計が「11」の場合は積極的にダブルダウンを狙っていきましょう。
■サレンダー■
賭けている金額の半分をプレイヤーが回収し、残り半分を無条件でディーラーに渡し投了する(その時点で負けを認める)こと。
■スプリット■
同じ数字のカードを分けて、一度に2回の別々の勝負をすること。
自分の最初の2枚のカードが同じ数字だった場合にのみスプリットをすることが可能となります。
スプリット前
スプリット後
④ すべてのプレイヤーのターンが終わったら、ディーラーは伏せてあるホールカードをオープンする。
プレイヤーは初手「12」で一度ヒット後「19」になったので、そこでスタンドしプレイヤーのターン終了。
その後、ディーラーは伏せてあるカードをオープン。「17」なので、そこでターン終了。
⑤ ディーラーの手札の合計が「16」以下の場合、17以上になるまでカードを引き続ける。
上の例では、元からディーラーの手が「17」なので、これ以上ヒットすることはありませんが、もし16以下だった場合はカードを絶対にヒットし続けるルールになっています。
ちなみに特殊なケースとして、ディーラーの手がソフト17(Aを「11」として、A+6」)の場合、ルールによってディーラーはヒットをするか、スタンドをするかが決まっています。
⑥ ディーラーのターンが終わったら、そこで1ゲーム終了。勝敗が決まる。
両方のターンが終了。
この場合は、プレイヤーの合計は「19」、ディーラーは「17」なのでプレイヤーの勝利となります。
もし、ディーラーがバーストした場合は、バーストせずに生き残っているプレイヤーの勝利。
両者とも生き残っている場合は、より21に近い合計を持っているほうの勝利となります。
そして、プレイヤーが勝った場合は、払い戻しが行われます。もちろん負けた場合の払い戻しはなしです。
① へ戻る。
この1~6の繰り返しでブラックジャックというカジノゲームは進行していきます。
ちなみにゲームを抜け出したいときは、賭け金を置かずにそのまま席を立てばOKです。
ブラックジャックの用語とハンドシグナル(合図の仕方)
ブラックジャックで使われている用語と、あるアクションに対するハンドシグナルについて説明します。
ここにある用語とその意味をある程度覚えていただければ、楽しくカジノでブラックジャックをプレイすることができると思います!
用語
用語 | 説明 |
ブラックジャック Blackjack |
A(エース)と10ポイントのカード(10 or J or Q or K)の組み合わせで、2枚で「21」のハンド。 |
ヒット Hit |
カードを1枚引くこと。 |
スタンド Stand |
カードをこれ以上引かずに、プレイヤーターンを終了すること。 「ステイ(Stay)」とも言う。 |
バースト Bust |
ハンドの合計が「21」を超えてしまうこと。 バーストした時点で負けが確定。 その後にディーラーがバーストしても関係ない。 |
プッシュ Push |
ハンドが引分ということ。 |
ダブルダウン Double Down |
賭ける金額を2倍にアップし、もう1枚ヒットして自分のターンを終了すること。 単にダブルとも言う。 ダブルダウンをした場合、1枚だけヒットしたカードが良かろうが悪かろうがそれ以上ヒットすることはできない。 また、途中ですることはできない。(一度でも普通にヒットしてしまったら、そのあとにすることはできない。) 最初のハンドの合計が「11」の時には積極的にダブルダウンを狙っていこう。 |
スプリット Split |
同じ数字のカードを分けて、一度に2回の別々の勝負をすること。 自分の最初の2枚のカードが同じ数字だった場合にのみスプリットをすることが可能。 「AA」をスプリットした場合にのみ、そのあとにヒットすることはできない。 また、スプリットしたAで、A+10ポイントカードの組み合わせになってもそれは「ブラックジャック」として扱われない。合計が「21」というだけ。 戦略的に、「AA」と「88」は絶対にスプリットしたほうがいい。 |
サレンダー Surrender |
ハンドが最初の2枚の状態のときに宣言し、賭けている金額の半分をプレイヤーが回収して、残り半分を無条件でディーラーに渡し投了する(その時点で負けを認める)こと。 自分のハンドが悪い「16」、ディーラーのカードが良い「10」、という状況でのみ実行をしても良いかもしれない。 また、ディーラーのアップカードがエース(A)の場合、できない場合もある。 ほとんどのカジノにおいてサレンダーという行為は認められていない。 期待値的には、ほとんどのケースにおいてサレンダーはしないほうが有利。 |
インシュアランス Insurance |
ディーラーのアップカードがエース(A)の場合に、最初の賭け金の半額をサイドベットとして支払うこと。 インシュアランスをして、もしディーラーが「ブラックジャック」だった場合に、サイドベットに対して2倍増しの払い戻しを受けることができる。 期待値的には、インシュアランスはしないほうが有利。 |
イーブンマネー Even Money |
ディーラーのアップカードがエース(A)、プレイヤーのハンドが「ブラックジャック」の場合にのみできるインシュアランスのこと。 |
サイドベット Side Bet |
本勝負とは別の賭けのこと。 ブラックジャックの場合、インシュアランスがサイドベットの一種である。 |
バックベット Back Bet |
他人のボックスを使って賭けること。 他人の賭けに乗ること。 基本的に、バックベットしたプレイヤーは、メインプレイヤーのアクションに従う義務がある。 |
ディール Deal |
カードを配ること。 |
アップカード |
ディーラーの表のカード。 |
ホールカード |
ディーラーの裏のカード。 「ダウンカード(Down Card)」とも言う。 |
ソフトハンド Soft Hand |
エース(A)を「11」として扱っているハンド。 |
ハードハンド Hard Hand |
エース(A)を「1」として扱っているハンド。 もしくはAを含まないハンド。 |
ソフト17 Soft 17 |
ソフト17とは、Aと6で「17」になっている状態のこと。 なぜこのソフトハンドだけピックアップされるのかというと、 ブラックジャックのルールで、ディーラーのハンドがソフト17のときに「ヒットするルール」と「スタンドするルール」が存在するため。 |
ハンドシグナル(合図の仕方)
「スタンド」や「ヒット」など言葉でプレイヤーアクションをディーラーに伝えるのではなく、主に手や指の動きを使って合図をすることです。
ヒット:
指で2、3回テーブルを軽くたたく。
スタンド(ステイ):
テーブルの上で、手のひらを下にして左右に軽く振る。
ブラックジャックのプレイ中にもっとも多いアクションがこの「ヒット」と「スタンド」です。
わざわざ毎回口で言うのがわずらわしくなってしまうので、この2つのアクションは基本的にハンドシグナルで伝えるようにしましょう。
最初は違和感があるかもしれないですが、なんとなく周りがやっているのを見て、マネしていたらすぐに慣れると思います(笑)。
おすすめの無料シミュレーターでルールと遊び方を覚えよう!
下記のサイトでブラックジャックの無料お試しプレイができます。
無料とは思えないほどとても完成度が高く、一度もブラックジャックをプレイしたことが無い方にとっては、ルールや遊び方を理解するのにとてもおすすめです。
シミュレーター画面:
シミュレーター上段の「RULES」でシミュレートしたいブラックジャックのルールの条件を変更することも可能です。
初期設定のルールがもっともポピュラーなルールになっているので、単にブラックジャックの遊び方やゲームの流れを知りたいという方は初期設定の条件のままプレイしましょう。
ブラックジャックの攻略法
ブラックジャックの基本戦略も紹介しています。これで勝率アップ間違いなしです!
ルールと遊び方は理解できましたか?
ブラックジャックのルールと遊び方についてここまで説明してきましたが覚えていただきましたか?
文章で説明すると、思ったよりも長い説明になってしまって自分でも「読者のみなさんにとっては分かりにくかったんじゃないかな」と心配になってしまいます。。。
しかし、ブラックジャックは一度実践していただければ分かるのですが、そのルールや遊び方はとても簡単です!
とても単純なのに戦略性も高いので、きっとみなさんもこのカジノゲームを気に入っていただけると思います!
もし、プレイ中に分からないことがあったら、また当サイトにお越しくださいね。